
FX取引を始めたいけれど、スプレッドについてよく分からないというFX初心者の方に向けて、スプレッドの仕組み、計算方法、そしてスプレッドが狭いFX会社の選び方まで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、スプレッドに関する疑問を解消し、FX取引のコストを抑えて、より有利に取引できるようになるでしょう。
スプレッドとは?FX取引のコストを理解しよう
FX取引におけるスプレッドとは、通貨の「買値(Bid)」と「売値(Ask)」の差額のことです。
例えば、米ドル/円(USD/JPY)の買値が1ドル110.00円、売値が1ドル109.99円の場合、スプレッドは0.01円(1銭)となります。
- 買値(Bid):トレーダーが通貨を「買う」時の価格
- 売値(Ask):トレーダーが通貨を「売る」時の価格
この差額が、FX会社の実質的な手数料となり、トレーダーの取引コストとなります。
スプレッドの種類
スプレッドには、大きく分けて以下の2種類があります。
- 原則固定スプレッド:市場の変動に関わらず、スプレッドが一定
- 変動スプレッド:市場の変動によって、スプレッドが広くなったり狭くなったりする
FX会社によって、どちらのスプレッドを採用しているか、あるいは両方を提供しているかが異なります。
スプレッドの計算方法
スプレッドの計算方法は、以下の通りです。
スプレッド(pips)=買値-売値
例えば、米ドル/円の買値が110.01円、売値が110.00円の場合、スプレッドは0.01円(1pips)となります。
取引コストを計算する場合は、以下の計算式を使用します。
取引コスト=スプレッド(pips)×取引数量
例えば、10万通貨の取引で、スプレッドが1pipsの場合、取引コストは1,000円となります。
スプレッドの決まり方
スプレッドは、主に以下の要因によって決まります。
- 通貨ペアの取引量:取引量が多い通貨ペアほど、スプレッドが狭くなる傾向があります。
- 市場の変動:市場の変動が大きい時ほど、スプレッドが広くなる傾向があります。
- FX会社の収益:FX会社は、スプレッドを収益源としているため、FX会社によってスプレッドが異なります。
- インターバンク市場の状況:FX会社はインターバンク市場からレートを取得しています。インターバンク市場でスプレッドが広がるとFX会社のスプレッドも広がる可能性があります。
- FX会社のカバー先金融機関の数や質:カバー先金融機関が多いほど、また、カバー先金融機関の質が高いほどスプレッドは狭くなる傾向があります。
スプレッドが狭いFX会社を選ぶメリット
スプレッドが狭いFX会社を選ぶメリットは、以下の通りです。
- 取引コストを抑えられる:スプレッドが狭いほど、取引コストを抑えられます。
- 利益を出しやすい:取引コストが低いほど、利益を出しやすくなります。
- 短期取引に向いている:スプレッドが狭いほど、短期取引での利益を上げやすくなります。スキャルピングなどの短期売買を繰り返す取引手法ではスプレッドの狭さは非常に重要です。

スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際の注意点
スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際は、以下の点に注意が必要です。
- スプレッド以外のコスト:スプレッドだけでなく、取引手数料やロスカット手数料なども考慮しましょう。
- 約定力:スプレッドが狭くても、約定力が低いと、希望の価格で取引できない場合があります。
- 信頼性:金融庁に登録されているかなど、FX会社の信頼性も確認しましょう。
- スプレッド提示率:FX会社が提示スプレッドでどの程度取引に応じているかという割合です。スプレッド提示率が低いFX会社はスプレッドが狭くても約定しない可能性があるので注意が必要です。
スプレッドを比較する際のポイント
スプレッドを比較する際は、以下のポイントに注目しましょう。
- 主要通貨ペアのスプレッド:米ドル/円、ユーロ/円など、主要通貨ペアのスプレッドを比較しましょう。
- 取引時間帯別のスプレッド:早朝や経済指標発表時など、取引時間帯別のスプレッドも確認しましょう。
- スプレッドの変動幅:変動スプレッドの場合、スプレッドの変動幅も確認しましょう。
- スプレッドの提示率:スプレッドの提示率も確認しましょう。
- デモトレードでスプレッドを確認する:FX会社が提供しているデモトレードで実際にスプレッドを確認しましょう。

スプレッドに関するよくある質問
- スプレッドはなぜ変動するのですか?
- スプレッドは、市場の需給バランスや経済指標の発表などによって変動します。
- スプレッドが広いとどうなりますか?
- スプレッドが広いと、取引コストが高くなり、利益を出しにくくなります。
- スプレッドが狭いFX会社はどこですか?
- スプレッドが狭いFX会社は、DMM FX、GMOクリック証券、SBI FXトレードなどがあります。
まとめ
スプレッドは、FX取引のコストに大きく影響する重要な要素です。スプレッドの仕組みを理解し、スプレッドが狭いFX会社を選ぶことで、取引コストを抑えて、より有利にFX取引を行いましょう。