
FX取引を始めるにあたって、まず最初に覚えたいのが「注文方法」です。注文方法とは、FX会社にどのように取引をしたいかを伝えるための手段であり、その種類や特徴を理解することで、より有利な取引が可能になります。
この記事では、FX初心者の方に向けて、基本の注文方法である「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つを中心に、それぞれの特徴や使い分けについて詳しく解説します。
1. FXの注文方法とは?
FXの注文方法とは、FX会社に「いつ」「いくらで」「どの通貨ペアを」「どれくらい取引したいか」を指示するための方法です。
注文方法には様々な種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。そのため、自分の取引スタイルや相場の状況に合わせて注文方法を使い分けることが、FXで利益を出すための重要なポイントとなります。
2. 基本の注文方法3選
FXの注文方法は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
それぞれの注文方法について、詳しく見ていきましょう。
2-1. 成行注文|すぐに取引したい場合に最適
成行注文とは、現在のレートで「すぐに」取引したい場合に利用する注文方法です。
【メリット】
- すぐに取引が成立する
- 相場の急変動時でも対応しやすい
【デメリット】
- スリッページが発生しやすい
- 希望価格と異なる価格で約定する可能性がある
スリッページとは?
スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格との間に生じる差のことです。相場の急変動時や、取引量の少ない時間帯に発生しやすくなります。
こんな時におすすめ
- 相場のチャンスを逃したくない時
- すぐにポジションを持ちたい時
- 相場の急変動時に対応したい時
成行注文の注意点
成行注文は、最もシンプルな注文方法ですが、注意点もあります。特に、相場が急激に変動している時は、スリッページが大きくなる可能性があるので注意が必要です。
2-2. 指値注文|希望価格で取引したい場合に最適
指値注文とは、希望する価格を指定して注文する方法です。「○○円になったら買い(売り)たい」というように、具体的な価格を指定します。
【メリット】
- 希望価格で取引できる
- スリッページのリスクを軽減できる
【デメリット】
- 希望価格に達しない場合は取引が成立しない
- 相場の急変動時には不利な価格で約定する可能性がある
こんな時におすすめ
- 特定の価格で取引したい時
- じっくりと取引のタイミングを見極めたい時
- スリッページのリスクを抑えたい時
指値注文の注意点
指値注文は、希望価格で取引できるというメリットがありますが、希望価格に達しない場合は取引が成立しないというデメリットもあります。また、相場の急変動時には、希望価格よりも不利な価格で約定する可能性もあるので注意が必要です。
2-3. 逆指値注文|損失を限定したい場合に最適
逆指値注文とは、現在のレートよりも不利な価格を指定して注文する方法です。主に、損失を限定するための「損切り」や、相場のトレンドに乗るための「ブレイクアウト」を狙う際に利用します。
【メリット】
- 損失を限定できる
- トレンドに乗った取引ができる
【デメリット】
- 相場の急変動時には不利な価格で約定する可能性がある
- トレンドと逆に動いた場合損失が大きくなる可能性がある。
損切りとは?
損切りとは、保有しているポジションが損失を抱えている場合に、損失を確定させるために反対売買を行うことです。
ブレイクアウトとは?
ブレイクアウトとは、相場が一定のレンジ(価格帯)を突破し、新たなトレンドが発生することです。
こんな時におすすめ
- 損失を限定したい時
- トレンドに乗った取引をしたい時
- 相場の急変動時にリスクを回避したい時
逆指値注文の注意点
逆指値注文は、損切りやブレイクアウトを狙う際に有効な注文方法ですが、相場の急変動時には、意図しない価格で約定する可能性があるので注意が必要です。
3. 注文方法の使い分け
これらの注文方法は、それぞれ特徴が異なるため、自分の取引スタイルや相場の状況に合わせて使い分けることが重要です。
- すぐに取引したい場合は「成行注文」
- 希望価格で取引したい場合は「指値注文」
- 損失を限定したい場合は「逆指値注文」
上記を参考に、ご自身のトレード戦略に合った注文方法を選択してください。
4. 注文方法以外に覚えておくと良い知識
FX取引には、上記で説明した注文方法以外にも、以下のような注文方法や知識があります。
- IFD注文
- OCO注文
- IFO注文
- レバレッジ
- ロスカット
これらの知識も合わせて覚えておくことで、よりFX取引への理解が深まり、ご自身のトレード戦略の幅が広がります。

5. まとめ
この記事では、FX初心者の方に向けて、基本の注文方法である「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つを中心に解説しました。
注文方法は、FX取引を行う上で非常に重要な要素です。それぞれの特徴や使い分けを理解し、自分の取引スタイルや相場の状況に合わせて注文方法を使いこなせるようになりましょう。
FX取引は、正しい知識と経験があれば、初心者でも十分に利益を出すことができます。焦らず、じっくりと知識を身につけ、FX取引にチャレンジしてみてください。