
FX取引に興味があるけれど、両建てについてよく分からないというFX初心者の方に向けて、両建ての仕組み、メリット・デメリット、注意点、そして両建てがおすすめできない理由まで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、両建てに関する疑問を解消し、FX取引のリスクを理解した上で、より安全に取引できるようになるでしょう。
目次
FXの両建てとは?
FXの両建てとは、同一の通貨ペアにおいて、買いポジションと売りポジションを同時に保有することです。
例えば、米ドル/円(USD/JPY)の買いポジションと売りポジションを同時に保有する場合、相場が上昇しても下落しても、どちらかのポジションで利益が出る可能性があります。
両建てのメリット
両建てには、以下のようなメリットがあります。
- 含み損の拡大を防げる:相場の急変動によって含み損が拡大した場合、両建てを行うことで損失を限定的にできます。
- 利益確定のチャンスが増える:相場の変動に関わらず、どちらかのポジションで利益が出る可能性があります。
- 短期的な価格変動に対応しやすい:短期的な価格変動を利用して、利益を狙えます。
両建てのデメリット
両建てには、以下のようなデメリットがあります。
- スプレッドが二重にかかる:買いポジションと売りポジションの両方でスプレッドが発生するため、取引コストが高くなります。
- スワップポイントが不利になる場合がある:通貨ペアによっては、買いポジションと売りポジションでスワップポイントが異なるため、不利になる場合があります。
- 証拠金維持率が低下する:両建てを行うと、証拠金維持率が低下し、ロスカットのリスクが高まります。
- 相場状況によっては損失が拡大する:レンジ相場など、特定の相場状況では両建てが有効ですが、トレンドが発生すると損失が拡大する可能性があります。
両建ての注意点
両建てを行う際は、以下の点に注意が必要です。
- スプレッドとスワップポイントを考慮する:両建てを行う前に、スプレッドとスワップポイントを必ず確認しましょう。
- 証拠金維持率に注意する:両建てを行う際は、証拠金維持率が十分に高いことを確認しましょう。
- 相場状況を見極める:両建ては、レンジ相場など、特定の相場状況でのみ有効な戦略です。トレンドが発生している場合は、両建てを避けましょう。
- 安易な両建ては避ける:安易な両建ては、損失を拡大させる可能性があります。両建てを行う際は、慎重に検討しましょう。

両建てがおすすめできない理由
両建ては、以下のような理由から、FX初心者にはおすすめできません。
- 取引コストが高い:スプレッドが二重にかかるため、取引コストが高くなります。
- リスク管理が難しい:証拠金維持率の管理や、相場状況の見極めなど、リスク管理が難しいです。
- 損失が拡大する可能性がある:相場状況によっては、損失が拡大する可能性があります。
- FX会社によっては両建てが禁止されている:FX会社によっては両建てが禁止されている場合があるので、事前に確認が必要です。
両建て以外のリスクヘッジ方法
FX取引のリスクヘッジ方法は、両建て以外にもいくつか存在します。
- 損切り注文:損失を限定的にするための注文方法です。
- 指値注文:利益を確定するための注文方法です。
- ストップロスオーダー:損失を限定的にするための注文方法です。
- 複数の通貨ペアに分散投資する:一つの通貨ペアに集中投資するのではなく、複数の通貨ペアに分散投資することで、リスクを分散できます。

まとめ
両建ては、含み損の拡大を防いだり、利益確定のチャンスを増やしたりできるメリットがありますが、取引コストが高く、リスク管理が難しいというデメリットもあります。
FX初心者の方は、両建て以外のリスクヘッジ方法を検討し、慎重に取引を行いましょう。